こんにちは、いち(@ichigo_ichi_a)です。
結婚や産前産後のタイミングは住む場所や生活環境が大きく変わるため、転職を考える方も多いと思います。
私自身、1人目を出産するタイミングで前の仕事を辞めて、出産後3か月で転職活動を始めました。
やめるタイミングや転職活動をするにあたって、事前に知っておけばよかったと思うことも多くあったので、同じように悩んでいる方の参考になればと思い、記事にまとめました。
- 出産前後で退職・転職を考えている
- 産前に仕事を辞めても手当がもらえるのか知りたい
- 産後の転職活動について知りたい
【産前産後の転職体験談】出産手当金・一時金や失業保険など退職後でももらえるお金と就活の流れや注意点
私は出産を機に、以前勤めていた病院を退職しているのですが、スムーズに退職することができず産前にはとても大変な思いをしました。
そして、きちんと申請をすれば退職をしても出産手当金をもらえたのですが、当時知識が乏しかったために申請できず、完全に無給となったときには本当に不安でいっぱいでした。
また、転職活動でも子どもがいると条件が限られてしまうため、常に焦りを感じていました。
実際の体験談を交えて、以下の順にこうした方が良かったなぁと思うところを詳しくお伝えしていきます。
- 退職時期についてもめた話
- 退職後にもらえるお金
- 失業手当を受給しながらの転職活動
退職時期についてもめた話
私は第一子の妊娠がわかったのが人事の異動希望などの面談が終わった後だったので報告した際に上司から3月退職はもう難しいと言われました。
しかし、4月に入り上司が変わると、「年度途中の退職は原則認めていないから、1度産休に入り、戻ってきてから次の4月で退職にしてほしい」と言われてしまい…
結局、退職を認めてもらえるまで3回以上、上司と面談をして、産休期間に入ってからようやく退職が決定しました。
「年度途中の退職は前例がない」と何度も言われ、産前でホルモンバランスが崩れていたこともあり、精神的にとてもつらい時期でした。
そして、退職が決まると、そこから1週間後に退職手続き完了。
有休もまるまる40日残っていましたが、もう病院側ともめたくなかったので泣く泣く諦めました。
最近は私のようになかなか退職ができない人のための退職代行というサービスも人気となっています。
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また、当時は出産手当金も申請しなかったのですが、退職しても申請をすればもらえることがあとからわかりました。
次の2点を満たしている場合に退職後も引き続き、出産手当金の支給を受けることができます。
(資格喪失後の継続給付)
①被保険者の資格を喪失をした日の前日(退職日)までに継続して1年以上の被保険者期間(健康保険任意継続の被保険者期間を除く)があること。
②資格喪失時に出産手当金を受けているか、または受ける条件を満たしていること。なお、退職日に出勤したときは、継続給付を受ける条件を満たさないために資格喪失後(退職日の翌日)以降の出産手当金はお支払いできません。
引用:全国健康保険協会HP
被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は、出産の日(実際の出産が予定日後のときは出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給されます。
出産手当金の1日当たりの金額は、「支給開始日の以前12カ月間の各標準報酬月額を平均した額÷30日×(2/3)」です。
引用:全国健康保険協会HP
- 出産を機に退職を考えている場合は、なるべく早めに退職日を決定すると気持ちが楽
- 退職後でも条件を満たしていれば、出産手当金が受け取れる
- 出産手当金を受け取るには支給申請が必要なので、職場に確認して早めに申請を
- 1年以上健康保険に加入していることが条件(アルバイトやパートの方も対象)
退職後でももらえるお金
- 出産手当金
- 出産育児一時金
- 失業手当
- (退職金)
上記の通り、条件を満たしていれば、退職してからも出産手当金は受け取れるのですが、出産育児一時金も申請をすると受け取ることができます。
妊娠4ヵ月(85日)以上の方が出産したときは、一児につき42万円(産科医療補償制度の対象外となる出産の場合は39万円(平成27年1月1日以降の出産は40.4万円))出産育児一時金が支給されます。
※産科医療補償制度とは、分娩に関連して重度脳性麻痺となった赤ちゃんが速やかに補償を受けられる制度で、分娩を取り扱う医療機関等が加入する制度です。
引用:全国健康保険協会HP
失業保険は再就職をできる状態になったときから、転職活動と並行してもらえる手当です。
失業保険とは、公的保険制度の一種で、正式には「雇用保険」と言います。加入者は、失業した場合や自己都合での退職にあたり、「失業手当(正式には基本手当)」を受給することができます。
引用:myナビ転職公式HP
失業手当の受給できる金額の目安は、myナビ転職のHP記事
「失業手当(失業保険)はどんな人がもらえる? 金額・期間・手続き方法を解説【社労士監修】」がとてもわかりやすかったので参考にしてください。
妊娠・出産で退職した人は、ハローワークに失業給付の受給期間の延長申請をすることで、育児が落ち着いたあとや子どもを預ける準備が整ったあとで再就職の活動を行い、その求職活動中に失業給付を受け取ることができます。この受給期間は最長で3年間延長できます。通常であれば1年の受給期間が設定されているので、妊娠・出産で退職した人は、申請をすれば4年間は失業給付を受けられる「資格」を持つことになるのです。
引用:iDeCoオンラインHP
失業手当をもらうためにやることは、次に実際の流れと合わせて詳しく説明していきます。
失業手当を受給しながらの転職活動
長男が生まれてすぐは、1、2年ゆっくりしてから働こうかなとも思ったのですが、0歳児でないと保育園には入れないといろんな人から言われていたので
「もしずっと保育園に入れなかったらどうしよう…」という不安から、すぐに就職活動を始めることにしました。
失業手当受給から、保育園申請までの流れは以下の通りです。
- ハローワークへ求職の申し込みに行く
- 雇用保険受給者初回説明会へ参加
- 月2回以上の転職活動
- 第一希望の会社へ面接を何度か経て内定をもらう
- 保育園申請
①ハローワークへ求職の申し込みに行く
最寄りのハローワークを調べて、まずは求職の申し込みに行く必要があります。(ハローワーク所在地リンクはこちら)
受給資格の決定後、受給説明会の日時を伝えられます。
②雇用保険受給者初回説明会へ参加
初回の説明会には必ず参加する必要があります。このときに最初の失業認定日を伝えてもらいます。
そこからは4週間に1度ハローワークに行くことになります。
4週間に1度、失業認定日にハローワークに出向き、求職の活動状況を記入した「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」を提出して、失業状態にあることの認定を受けます。
参考:タウンワークマガジンHP
③月2回以上の転職活動
この月2以上ハローワークへ行かなくてはいけないという条件が、子どもがいると結構きつかったです。
私の家からハローワークまではバスで20分くらいかかったので、行き帰りも大変でしたが、やはり子どもが一緒だと集中して求人探しができないのも苦労しました。
また、医療職で求人には困らないかなぁと最初は軽い気持ちでいたのですが
- フルタイム
- ボーナスあり
- 土日祝日出勤なし
- 夜勤なし
- 保育園の時間内で働けるところ
という条件で探すと、思った以上に求人が少なくて驚きました。
④第一希望の会社からなんとか内定を得る
結局ハローワークではなく、自力で行きたい会社を見つけ、長男が生後3か月の頃に第一希望の会社へ応募しました。
その後数回の面接を経て、現在の会社に内定をもらうことができました。
⑤保育園申請
内定をもらったあとは、すぐ役所に保育園申請に行きました。
しかし、私の地域では内定だけでは満点がもらえず(-2点)、1番行きやすい人気の保育園は最初からあきらめざるを得ず。。
ただ、そのおかげで少し離れた保育園もたくさん見学をしたことで、とても素敵な保育園に出会えたので結果的には良かったかなと思っています。
保育園をこれから選ぶ方はこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
産後は想像以上に忙しいので、お金関係の申請や、仕事のことなど考えるのはしんどいという方も多いと思います。
しかし、知らないだけで損をしてしまうこともたくさんあるので、余裕のある産前にある程度調べておくことをおすすめします。
退職をしても産前産後にもらえるお金としては
- 出産手当金
- 出産育児一時金
- 失業手当
- (退職金)
があります。
失業手当をもらうためにはハローワークに通ったり、子どもを連れてだと大変なこともありますが
私は出産手当金を申請しなかったので、90日間もらえた失業手当が本当にありがたかったです。
- ハローワークへ求職の申し込みに行く
- 雇用保険受給者初回説明会へ参加
- 月2回以上の転職活動
私は0歳で保育園に入れて働き始めましたが、授乳も終わっていない中で大変な思いもたくさんしたので
今考えるともう少しゆっくりしてから転職活動をしても良かったかなとは思っています。
焦らず保育園の空き状況などを確認しつつ、仕事を始めるタイミングを選ぶのがおすすめです。
また、新たな資格取得を考えている方は教育訓練給付制度という最大70%の給付金が受けられる制度もあるので以下の記事を参考にしてください。
今回の記事が少しでもみなさんのお役に立てば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!