こんにちは、いち(@ichigo_ichi_a)です。
大ベストセラーのエッセンシャル思考は、これまで読んだビジネス本の中でも特に心に響いた本です。
私はこれまでなんとなくいつも何かに追われている気がして、不安になることがよくありました。
しかし、この本を読んでからは本当に自分にとって大事なものは何かを考えられるようになり、毎日の暮らしが楽になりました。
- いつも忙しく、仕事に家事に追われている気がする
- 言われたことは断れず、何でも引き受けてしまう
- 限られた時間を有効利用したい
【書籍紹介】エッセンシャル思考とは?DaiGoも絶賛する本の魅力を紹介
1日20冊の本を読むというメンタリストDaiGoも絶賛の本書。
私にとっても、最近読んだ本の中で1番おすすめできる本当に出会えてよかったと思える1冊でした。
- タイトル:エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
- 作者:グレッグ・マキューン
- 出版社:かんき出版
- 出版年月:2014年11月
本書は4部構成になっています。
それぞれのパートで大事だと思ったポイントを厳選し、まとめていきたいと思います。
- エッセンシャル思考とはなにか
- 見極める技術とは
- 捨てる技術とは
- エッセンシャル思考を仕組化するために
エッセンシャル思考とはなにか
簡単に言うと、エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方のことを言います。
冒頭の章の中で著者からこのように問いかけられます。
- イエスと言うことに慣れすぎて、思考停止していないだろうか。
- 何でこんなことやっているんだろうと不満に思うことはないだろうか。
- 忙しすぎてすり減っていると感じることはないだろうか。
- つねに走り続けているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか。
これらに思い当たることがある方は「より少なく、しかしより良く」のエッセンシャル思考を試した方がいいと著者は言っています。
- 本当に重要なことを見定める
- 大事なこと以外は断る
- あらかじめ障害を取り除いておく
世の中には、ありとあらゆる仕事やチャンスが転がっている。その多くは悪くないものだし、かなり魅力的な話も少なくない。だが、本当に重要なことはめったにない。エッセンシャル思考を学べば、そうした玉石混交のなかから、本質的なことだけを見分けられるようになる。
出典・エッセンシャル思考
「エッセンシャル思考とは」の部分はこちらのだいちblog(Twitter:だいちゃそ@daichiblog.fun)でとても詳しく取り上げていたので参考にしてくださいね!
https://daichiblog.fun/archives/1492
見極める技術とは
本書では見極めるための基準として3つの問いが書かれています。
- 自分は何が大好きか?
- 自分は何がいちばん得意か?
- 世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?
また、「あらゆる事実には本質が隠されている」と著者は言います。
情報の本質を見極めるためには、世の中に溢れる膨大な情報をフィルタリングする必要があります。
話の全てを聞こうとしたり、声の大きい意見ばかり気にするのではなく、事実をあらゆる側面から眺めてみて、問題を明確にすることが大切です。
- 遊びはストレスを軽減してくれる
- 遊びは選択肢を広げてくれ、気づかなかった可能性に気づかせてくれる
- 遊びは脳の高度な機能を活性化する
- 遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にしてくれる
遊びは本質を探究するのに役立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的である。
出典:エッセンシャル思考
捨てる技術とは
本書ではノーを言う、すなわち「捨てるということ」はやはり誰しも不安であると書かれています。
しかし、そういう気持ちに打ち克ってノーを言うことができなければ、それよりはるかに大切なものを失ってしまうこともあります。
肝心なのは、絶対にやるべきこと以外のすべてに対して、上手にノーと言うことである。
出典:エッセンシャル思考
- 判断を関係性から切り離す
- 直接的でない表現を使う
- トレードオフに目を向ける
- 誰もが何かを売り込んでいると考える
- 好印象よりも経緯を手に入れる
- あいまいなイエスをしない
- とりあえず黙る
- 代替案を出す
- 予定を確認して折り返します
- 自動返信メール
- どの仕事を後回しにしますか?(トレードオフ)
- 冗談めかして断る
- 肯定を使って否定する
- 別の人を紹介する
このパートではサンクコストバイアスについても触れられていました。
捨てる技術において、サンクコストに対する心理的なバイアスを理解したうえで、必要なときには損切りすることも大事です。
すでにお金や時間を支払ってしまったという理由だけで、損な取引に手を出し続ける心理的傾向のこと。
エッセンシャル思考をしくみ化するために
非エッセンシャル思考の人は、努力と根性でやりとげようとしますが、エッセンシャル思考の人は努力せずに物事がうまくいくしくみをつくります。
このパートで紹介されていたエッセンシャル思考をしくみ化する技術の中で、特に参考になったのは以下の3つです。
- 見積もりは1.5倍で考える
- 小さな一歩を積み重ねる
- 集中「今、何が重要かを考える」
見積もりは1.5倍で考える
多くの人は仕事を実際にかかる時間よりも短く見積もってしまうそうです。
そのせいで、焦ったり、周囲に迷惑をかけていると感じて不必要なストレスを感じてしまいます。
そこで締め切り時間を自分が見積もった時間の1.5倍に増やして設定することを本書では勧められています。
小さな一歩を積み重ねる
人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられる。
出典:エッセンシャル思考
未来を信じて継続することで、良いことを習慣にでき、成功につながります。
その中で、失敗したことは地道に改善を繰り返していくことでより良い変化を得ることができます。
今、何が重要かを考える
本書の中では、偉人の名言が各章で出てくるのですが、この章ではティク・ナット・ハンというベトナム出身の禅僧の言葉が紹介されていました。
著者は彼のことを世界で最も穏やかな人だと言っています。
生は今この瞬間にある。今この瞬間をないがしろにする人は、日々を十分に生きることができない
ティク・ナット・ハン
頭の中に未来のことが詰まっていると、今この瞬間に集中することができません。
本書では「今ここ」に集中するためにマインドフルネスを身につけることも推奨されていました。
マインドフルネス(mindfulness)とは意図をもって、今の瞬間に、評価や判断を手放して、注意を払うことから、わき上がる気づきの状態(アウェアネス)という語義で説明がされています。
「今」だけに集中できるような精神状態を意識的に作っていくというのがマインドフルネスであり、その手法として「瞑想」が用いられています。
このエッセンシャル思考のあとに、マインドフルネスの本も読んで、とても良かったので参考にのせておきます。
まとめ
上記で紹介した「見極める」「捨てる」「しくみ化する」の3つの技術は輪のようにつながりあっています。
そのため、それぞれの力をバランスよく高めていくことで「より少なく、しかしより良く」のエッセンシャル思考に近づくことができるのではないかと思います。
本書では他にも、エッセンシャル思考につながる「上位10%にだけイエスという90点ルール」や、「意味があり、心に残る本質目標」など目から鱗の内容が、わかりやすく紹介されています。
私はまだこれらを完璧にできているわけではありませんが、何度も本書を読み返して、エッセンシャル思考で自動的に行動できるように努力しているところです。
気になる方はぜひお手に取って、毎日の生活にエッセンシャル思考を取り入れてもらいたいです。
今回の記事が少しでもみなさんのお役に立てば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!